共感とうつ

 ブチャにおけるジェノサイド・虐殺は本当に酷いし、悲しい。 

 私の祖父が生きていた頃、何かの番組を見ながら「可哀想だ、可哀想だ」と自分のことのように泣いていた。共感とは、相手の立場になり、相手の苦しみや悲しみを自分のことのように感じる心的作業だ。他人ごとではないように感じるセンサーが高い人は、うつ状態にもなるであろう。コロナになった時に始まったウクライナでの戦争、こんな酷いことまでやっていたのかと、

ブチャ虐殺が報道されてから、やや感情がうつ的になっている。この時代、こんなことがあるなんて。人類が考えるべきことはコロナ対策と温暖化対策のはずなのに。

 昔、英語おしゃべりサイトで、ウクライナの人と話したことがあった。日本が好きだと言っていた。当時の私にとっては、どこにあるかもわからない国だったが、今では一番、愛すべき国になった。

 自分には何もできない。昔よく聞いていたLifeというバンドの月の斧を皆さん聞いてください。Lifeは名古屋のバンドで、最初に聞いたのは新宿西口の路上ライブだった。もう解散してしまったけれど、詩もメロディーも好きだ。

藤村邦&渡辺俊之の日々

精神科医をやりながら、小説など書いている藤村邦(本名渡辺俊之)のブログです。

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